皆様、いつも当サイトをご覧いただきありがとうございます。大丸福岡天神店 東館4階時計売場の甲斐です。
本日は、大丸福岡天神店がブティックとして展開する『Grand Seiko(グランドセイコー)』より「エボリューション9コレクション メカニカルハイビート36000 “白樺”(SLGH005)」をご紹介します。
この『エボリューション9シリーズ』は、1967年の名作「44GS」で確立した“セイコースタイル”を継承し、今後もグランドセイコーのメインラインとして展開されていくシリーズです。
今回はその『エボリューション9』の旗手でもある名作「SLGH005 “白樺”」を、撮りおろしの実機写真と共に解説していきます。
Grand Seiko/グランドセイコー Evolution 9 Collection “white birch” HI-BEAT 36000 Ref.SLGH005 ¥1,155,000(税込)
この『シリーズ9』の特徴でもあるケースデザインは、美しく光を“流す”造形に「光と陰の間」に美を見出す日本の感性を取り込むことで、視認性や装着感を向上させることを目指しています。
事実、時計本体を腕に乗せてみると、針とインデックスの丁寧な鏡面仕上げと特徴的なダイヤルデザイン(後半にご紹介します)のコントラストにより時間の読み取りが容易に感じられます。また、時計本体の重心が低いため装着感も良く、厚みのあるブレスレットも肌あたりが“しっとり”とした良質な仕上げでした。
さらに、同ブランドの代名詞とも言える「ザラツ研磨」による歪みのない鏡面と繊細な筋目で仕上げられたケースは実に美しく、嫌味のない上品な光の反射を実現しています。また、ベゼル部分の縦の筋目仕上げは同ブランドには珍しい仕様です。
このモデルの特徴的なダイヤルデザインは、グランドセイコースタジオ 雫石の近くある日本でも有数の白樺の美林からインスピレーションを受けています。
この白樺の強さを丁寧に作り込んだ白銀の型打ちのダイヤルデザインにより、時計全体が荘厳かつ上品にまとめられており唯一無二の高級感を生み出しています。
控えめな透かしロゴが表記された裏蓋からは、搭載するムーブメント「Cal.9SA5」の駆動を見て愉しむことができます。
このムーブメントは、新たに開発された「デュアルインパルス脱進機」と「ツインバレル」を採用することによって80時間の長時間持続を実現。さらに、緩急針のないフリースプラング方式を採用したことで、より高い精度を長期間維持できるようになっています。
また、外観も実に美しく、ムーブメントの動きがどこからでも見えるよう細部にわたって工夫が凝らされています。
ケースサイズは40㎜。上の写真は腕周り15㎝で着用した場合です。
「エボリューション9コレクション」の特徴とも言えますがラグが短めに設計されているため、大きすぎるといったイメージはありません。また、前述したとおり重心が低いため腕に吸い付くようにフィットするため、着用感も心地良く、シーンを問わず普段使いしやすい時計です。
厚みは11.7mm。従来の36000ハイビートを搭載したモデルがおおよそ13.3㎜の厚みでしたので、今作は1.6㎜の薄型化に成功したことになります。
時計に置ける1㎜という数字は非常に大きく影響するため、1.6㎜の薄型化はかなりの試行錯誤があったと予想できます。(ムーブメント単体で0.8mmの薄型化に成功しています。)
また、リューズ部分には「GS」のロゴが刻印されており、10気圧防水性を確保するためにねじ込み式仕様を採用しています。
新たなシリーズとして展開される「シリーズ9」は、グランドセイコーの新たな挑戦とも言える実用機です。
新世代のグランドセイコーをぜひ一度、グランドセイコーブティック大丸福岡天神店にてご覧ください。