皆様、いつも当サイトをご覧いただきありがとうございます。大丸福岡天神店 東館4階時計売場の甲斐です。
今回は、九州唯一の正規店として当店が取り扱う『グラスヒュッテ・オリジナル(Glashütte Original)』についてご紹介します。
その芸術性と実用性を兼ね備えたコレクションは世界の時計愛好家から高い評価を受けており、一部モデルは既に半年待ちという状況に…。生産数が9000本という少なさも要因の一つですが、クオリティからは考えられない価格設定も魅力の一つです。
本日は、ブランドのヒストリーとアイコンモデルの魅力について私なりにご紹介します。最後まで読んで頂ければ間違いなくその魅力の半分はご理解いただけるはずです。
お時間ございます時にゆっくりご覧ください!!
さて、『グラスヒュッテ・オリジナル』は、1843年にドイツはザクセン州グラスヒュッテにA.ランゲ&ゾーネの創業者でもあるフェルディナンド・アドルフ・ランゲ氏が開設した工房をルーツに持ちます。
元々、ドイツの時計メーカーは歴史的に捉えると大きく二つの地域に分けられます。
一つはエルツ山脈にあるグラスヒュッテ。そしてもう一つはスイスに近いシュヴァルツヴァルト地方です。シュヴァルツヴァルト地方は当時クロックで大きな成功を収め、グラスヒュッテはその後に懐中時計や腕時計で成功を収めました。
銀鉱山の枯渇による失業への対策としてA.ランゲ氏が始めた時計産業は、グラスヒュッテ時計産業の父と呼ばれるモリッツ・グロスマン氏、ユリウス・アスマン氏、アドルフ・シュナイダー氏を含めた4人により一気に繁栄することなりました。
順調だった時計産業は1949年に東ドイツが成立すると、51年にはグラスヒュッテの主要なメーカーは国営企業の「グラスヒュッテ時計企業(通称GUB)」に統合されます。
その後、GUBはドイツ統一により1994年に民営化され、2000年に世界最大の時計製造グループである“スウォッチ グループ”に参加します。今では、A.ランゲ&ゾーネと同様にグラスヒュッテを代表する高級時計メーカー『グラスヒュッテ・オリジナル』として広く知られることとなりました。
この歴史の中で、グラスヒュッテ時計産業の繁栄を見た他国の時計メーカーが”System Glashütte(システム・グラスヒュッテ)”の名を刻み、コピー品を販売するという事件が起きました。これの対抗策として“グラスヒュッテ・オリジナル(真正のグラスヒュッテ製)”というワードを使用。これが現ブランド名の由来です。
現在では、文字盤を含めムーブメントを構成する95%以上の部品を自社工場で製造する真のマニファクチュールとして世界の時計愛好家から高い評価を受ける同ブランドは、A.ランゲをルーツとするグラスヒュッテの伝統を守りつつ、オートメーションを絶妙に融合させた生産体制により芸術性と実用性の最高のバランスを実現しています。
さて、ブランドの歴史をご説明した上でオススメしたいアイコンモデルをご紹介します!!
Glashütte Original/グラスヒュッテ・オリジナル パノマティックルナ Ref.W19002423261
同ブランドを代表するアイコンモデル「パノマティックルナ(PanoMaticLunar)」は、オフセンターに配置されたダイヤルとスモールセコンド、パノラマデイト表示、ムーンフェイズがバランスよく配置された独創的なデザインのコレクションです。
黄金比に基づいたダイヤルはガルバニック加工により爽やかにきらめき、インダイヤルのコンセントリック加工(レコード引き)との僅かなコントラストが全体の印象をまとめつつ、立体感の創造と高級感を演出するのに大きな役割を担っています。
オフセットダイヤルは様々なブランドが手掛けていますがパノマティックルナはモダンな印象が強く、都会的なスタイルに相性が良い時計だと言えます。
裏蓋はトランスパレント(シースルーバック)化されており、グラスヒュッテの伝統的な時計製造を今に伝える美しい自社キャリバーを見て楽しむことが出来ます。
ダブルスワンネックやチラネジのテンプ、薄さと頑強さを両立させる3/4プレート、エングレービングやグラスヒュッテストライプ、マイクロローターなど、視覚的にも実用的にも素晴らしいグラスヒュッテの時計製造技術を余すことなく堪能できるのは大きな魅力の一つです。
◆商品情報詳細はこちら→グラスヒュッテ・オリジナル パノマティックルナ(Glashütte Original PanoMaticLunar) Ref.W19002423261
今回ご紹介したモデル以外にも、グラスヒュッテ・オリジナルの美しいコレクションを多数揃えてお待ちしております。少しでも気になった方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度実機をご覧いただくことを強くお勧めします!
皆様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております。