皆様、いつも当サイトをご覧いただきありがとうございます。大丸福岡天神店 東館4階時計売場の甲斐です。
本日は、4月27日より当店に正規取り扱いがスタートした『PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ)』より、シンプルなアイコンモデル「トンダ PF マイクロローター」をご紹介いたします。
(写真左から)現CEO:グイド・テレーニ氏と創業者:ミシェル・パルミジャーニ氏
さて、「時計愛好家であれば知らない人はいない。」、それ程に有名な天才時計師ミシェル・パルミジャーニ氏が1996年に創業した同ブランドは、短い歴史で圧倒的な支持と評価を集めている稀有なブランドです。
(写真)修復作業を行う若かりし頃のミシェル・パルミジャーニ氏
1976年、ミシェル・パルミジャーニ氏はアンティーク時計の修復を専門とする工房「ムジュール・エ・アール・デュ・タン」を開業します。パテック フィリップ・ミュージアムやル・ロックル時計博物館(シャトー・デ・モン)の希少なタイムピースを修復する中で、持ち込まれる様々な時計が師となり、彼は時計製造の知恵と技術を極めていくこととなります。
その顧客のひとつであったスイスの製薬グループの創業者一族で世界有数の財団として知られるサンド・ファミリー財団が、ブランドの設立を強く後押ししたことで“工業化によって失われつつあった機械式時計製造のノウハウを後世に永続させるという夢”を目的とし、1996年に『パルミジャーニ・フルリエ』が誕生します。
卓越したスイスのクラフツマンシップとウォッチメイキングが結びつくことにより、同社はミシェル・パルミジャーニがこれまでに積み上げてきた才知の結晶として最高峰のコレクションを展開。時計業界そして愛好家たちの間で大きな話題となり、現在ではその地位を確立しています。
さて、現在展開されている至極のコレクションの中でもこのブランドをスイスを代表する高級時計メーカーとして進化させることとなった作品が「TONDA PF(トンダ PF)」シリーズです。
この『リッチ・ミニマリズム』というテーマをそのまま体現したコレクションは、世界の時計愛好家の琴線を“強く掴み”、様々なシーンで高い評価を得ています。
では、今回はその中でもよりオーソドックスな「トンダ PF マイクロローター」についてご紹介いたします。
PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ)
TONDA PF MICRO-ROTOR STEEL PLATINUM
Ref.PFC914-1020001-100182-JP ¥3,707,000(税込)
本作は、よりスポーティな印象だった前身の「トンダGT」をさらに洗練させており、秒針を排した2針というクラシックなフェイスながら、ラグジュアリースポーツの定石ともいえるケースとブレスレットが一体型になった有用性の高いデザインです。
創業者であるミシェル・パルミジャーニ氏のデザイン哲学を出来るだけ忠実にコレクションに落とし込む…という挑戦は、文字盤から針、ケースやブレスレット、そしてキャリバーのを内製化したことで達成されており、より「パルミジャーニらしい(古典的な)」時計として完成されています。
同社の代表的なデザインの一つである肉抜きされた極めて質感の高い「デルタハンド」の時間針や職人が機械で彫り込んだ「バーリーコーンギヨシェ」、簡潔かつ力強く配された「PFのロゴ」が、見事に高級感(リッチ)とシンプル(ミニマリズム)を表現しています。
また、ローレット加工により225本のモルタージュ装飾が施されたプラチナ950製のベゼルも同様で、落ち着いた輝きと共に必要最低限の装飾として手作業で彫り込まれています。
搭載されいているキャリバーは、同ブランドのウォッチメイキングセンターのひとつであるヴォ―シェ・マニファクチュール・フルリエが手掛ける自社製自動巻のPF703です。
回転効率の良いプラチナ製マイクロローターを備えた3mmというこの薄型ムーブメントは、細部のパーツにも繊細な仕上げが施されています。コート・ド・ジュネーブやブランドを代表するバーリーコーンギヨシエが実に美しく、スイスを代表する最高峰のムーブメントを目で見てお愉しみいただけます。
さて、もう一点。同社のコレクションにおける大きなおすすめポイントとして「着用感の良さ」が挙げられます。