今回ご紹介するのは、実用時計の最高峰『Grand Seiko(グランドセイコー)』より美しい雪白ダイヤルが特徴的な「SBGA211(Heritage Collection)」です。
“雪白”と呼ばれるダイヤルが情景をイメージさせ、どこかゆったりとした時の流れを感じさせる…。そんな特有の魅力を持つグランドセイコーのフラッグシップモデル「ヘリテージコレクション スプリングドライブ “雪白ダイヤル”(SBGA211)」を実機を見ながら詳しくご紹介させていただきます。
Grand Seiko/グランドセイコー Heritage Collection Spring Drive “Snowflake” Ref.SBGA211 ¥620,000+税
マスターショップ以上のショップカテゴリ限定で販売されるこのモデルは軽量で耐傷性・耐食性に優れるブライトチタンをケースに採用し、純白のダイヤルに映えるブルーの秒針が特徴的なドレスウォッチです。
グランドセイコーが誇るスプリングドライブのCal.9S65を搭載することで月差±15秒という高精度を実現しており、十分な防水性やチタンによる着用感の向上等、「実用時計の最高峰」という同ブランドのテーマを見事に具現化したモデルに仕上がっています。
この白銀の世界を表現した“純白”のダイヤルは白色塗料で塗装しているわけではありません。
というのも白色の塗料を重ね「純白」を表現しようとすると、200トンの圧力で真鍮のプレートに施された型打ちの凹凸が塗料により埋まってしまいメリハリのないデザインとなってしまいます。さらに、塗料が薄いと今度は地金の色が見えて「純白」ではなくなってしまうのです。
そこで試行錯誤を重ね、可視光の反射率が金属中最大である銀を使用した“鍍銀(銀めっき)”を採用。これにより色付けに「白」を使用しない「純白」ダイヤルを実現したのです。
針はドレスウォッチの王道とも言えるドルフィン(ドーフィン)型。グランドセイコーらしい厚みと太さのある強さを感じられるデザインです。純白のダイヤルに映えるブルーの秒針とのコントラストも美しく、閑寂ななかに奥深さや豊かさが感じられる様はまさに日本伝統の美意識を表現していると言って過言ではないでしょう。
ケースサイズは41㎜ながら、着用感と視認性のバランスを考えて設計されたGS独自のケース形状により着用感の良さが際立ちます。
実用性を考えデイト表示と巻かれたゼンマイの残量が分かるパワーリザーブ表示を備えており、風防には内面無反射コーティングを施した透明度の高いデュアルカーブサファイアを採用しています。
厚みは12.5mmと自動巻では平均的なサイズですが、ラグが腕に合わせて急なカーブを描きフィットするため数字ほどの厚みは感じられません。
ラグのサイドにはバネ棒用の穴が開いており、ここをバネ棒はずしなどの細い棒でプッシュすることで簡単にベルトを交換することができるようになっています。また、リューズ部分には「GS」のロゴが刻印されており、防水性を確保するためねじ込み式仕様となっています。
裏蓋はスクリューバック式を採用、防水性は10気圧です。
トランスパレント化された裏蓋から見えるスプリングドライブのCal.9S65は約72時間(約3日間)のパワーリザーブを備え、平均月差は±15秒と圧倒的な実用性を誇ります。
このスプリングドライブとは、機械式時計のぜんまいが解ける力によって生じるトルクを動力源としながらICと水晶振動子によって正確に精度を制御する機構のことです。トライシンクロレギュレーターと呼ばれる調速機構により磁力を内包しながら、ローターの回転を一定の速度に保つことで高精度を実現しています。
細部までこだわり抜いた最上のベーシックとも言える「SBGA211」は、長くご愛用頂ける実用性の高い一本です。ぜひ一度大丸福岡天神店にて実機をご覧頂ければと思います。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
◆商品詳細はこちら→https://watch-fukuoka-tenjin.com/product/grandseiko/heritage/heritage-springdrive-sbga211-snowflake/
◆Grand Seiko公式サイト内商品ページ→https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/sbga211