いつもご覧いただきありがとうございます。大丸福岡天神店 東館4階時計売場の甲斐です。
本日は当店が正規販売店として展開する『Cartier(カルティエ)』より、新たなメンズウォッチのアイコンとなった「サントス・ドゥ・カルティエ」のノンデイトモデルであるMMサイズをご紹介いたします。
私自身がこのモデルを個人的に購入し3年使用してきた総評として、今回このモデルについてまとめてみたいと思います。よろしければ最後までご覧ください。(そしてぜひ店頭で実機に触れてみてください!)
Cartier/カルティエ
Ref.WSSA0029 ¥1,122,000(税込) ※2024.6.5現在
私自身、これまでに関東のアンティークウォッチ専門店、福岡のカジュアルウォッチ店、そして現在の大丸福岡天神店 時計売場に至るまでに万を超える数の時計に触れ、自分で使用し、いち愛好家として様々な時計と出会いました。
そんな中で人生で一度しかない節目に「一生使える(使いたい)時計」として、3年前に私用で購入した1本がこの「サントス・ドゥ・カルティエ」でした。ご縁があり様々なブランドの時計をコレクションさせて頂いていますが、価格を問わずこれまでに手にしたどの時計よりも満足度が高く、素晴らしいセレクトをしたと自負しています。
本日は、そんな「サントス・ドゥ・カルティエ MM」の魅力を実機写真と共に皆様にご紹介いたします。
さて、カルティエというとジュエリーのイメージが強いブランドの一つです。事実、世界五大ジュエラーに数えられ、その作品は多くのセレブリティや王室に永年愛用されてきました。また、最近ではファッションジュエリーの観点でもその人気は高く、常に時代を象徴するジュエラーとして支持されています。
しかし、実は時計史においても欠かせないブランドであることは間違いなく、この「サントス・ドゥ・カルティエ」のデザインルーツでもある「サントス」は1904年に誕生しましたが、世界初の男性用腕時計として歴史に名を遺す名作の一つです。
↑ブラジル人飛行家アルベルト・サントス=デュモン (出典:時を超えるカルティエ https://www.cartier.jp/ja/the-maison/the-story/story-and-heritage.html カルティエ公式サイト)
この1904年に誕生した「サントス」は、カルティエ3代目であるルイ・カルティエの友人であったアルベルト・サントス=デュモンが飛行機を操縦しながら時間を確認できる時計を…と依頼したことで生まれました。
そういうルーツもあり「サントス」は間違いなくパイロット・ウォッチにカテゴライズされる時計だと思うのですが、このアルベルト・サントス=デュモンはお洒落な人物だったということもあり、用途を考慮した実用性と、パリで名の通ったファッショニスタである彼に見合うエレガントさを兼ね備えた腕時計としてデザインされています。
そう考えると、現代のニーズでもある「シーンを問わず使える」というテーマを融合したユーティリティの高いデザインが、1904年の段階でメンズウォッチの原点として誕生していた…と言えるでしょう。(カルティエって凄いですね…)
その傑作を継承する「サントス・ドゥ・カルティエ」も前述のように有用性の高いデザインのため、スーツでも私服でもファッションを格上げできるデザイン性の高い時計だという事はお分かりいただけると思います。
ではそのデザインを細かく見ていきましょう。
個性的なスクエアケースには全体的にヘアラインが施され金属感のある武骨な印象に。また、その上に配された絶妙にカーブを描くフルポリッシュのベゼルが全体の高級感を感じさせ、全体的にメリハリのある仕上げです。
文字盤は美しいシルバーオパリンで彩色され、ローマンインデックスと線路のように内周を囲んだレイルウェイ、そして青焼きされたソード針というクラシカルな組み合わせです。(この文面だけ読むと完全なドレスウォッチですね!)
ケース、ブレスレットの金属感とダイヤルのクラシカルな雰囲気が実に絶妙なバランスで融合していることがわかります。
ブレスレット部分をストラップに変更することで、そのクラシカルな雰囲気を増長させ、ドレスウォッチのイメージに寄せることも可能です。このシリーズ全種がインターチェンジャブル仕様ということで、最初からカーフのストラップ1本とバックルが付属するため、購入したその日から2Wayでご愛用頂けます。
さらに、幅広い素材から追加でストラップを購入することもできますので、ファッションや好みに合わせて是非お好きなベルトに付け替えてお楽しみいただくことも可能です。
さて、この時計はルーツとデザインだけではなく、実用性も確保しています。
まず防水性ですが、スイスやドイツなどのクラシカルなイメージの時計ですと、ほとんどの時計が約3~6気圧防水です。しかし、この時計については100m防水(10気圧の1.25倍の水圧に耐えられる構造)を実現。雨、湿気を気にすることなく、ご着用いただけます。
また、搭載する自社製のCal.1847MC(1847は創業年、MCはマニュファクチュールカルティエの略)は、一つ一つ調整システムを使用して歩度を綿密に調整。日常生活で晒されうる強力な磁場にもより効果的な耐性を発揮し、精度を守るために、脱進機部分に非磁性のパーツを採用しています。
ステンレススティール製のMMサイズは、本日ご紹介したシルバーオパリンのモデルを含め、グラデーション ブルー、グラデーション グリーン、グラデーションブラウン(2024新作)が4種がラインナップされており、さらにご自身のライフスタイルに合った選択が幅広く出来るようになりました。
また、「デザイン」「ルーツ」「ブランド力」「実用性」を兼ね備えていながら、嫌味なくオンオフを問わない活躍を約束してくれる時計は非常に稀で、これまでにカルティエに興味がなかった方でも、一度は候補に入れていただくことをお勧めしたい傑作です。
当店では出来る限り全色ご覧いただけるようラインナップを充実させて皆様のご来店をお待ちしておりますので、気になった方がいらっしゃいましたら、ぜひ店頭にて実機をご覧いただければと思います。