さて、先日よりスタートした訪問記「パルミジャーニ・フルリエ ~スイス訪問記~」の第三弾ということで、今回はパルミジャーニ・フルリエの新作をまとめてご紹介いたします。
(↑新作が発表された「Watches&Wonders」の会場内に設置されたパルミジャーニ・フルリエのブース。)
【PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ) 2025年 最新作】
①PARMIGIANI FLEURIER/パルミジャーニ・フルリエ
ラルモリアル レペティシオン ミステリューズ(ミッドナイトフィヨルド、ドーンローズ)
価格:要お問い合わせ
カテドラルゴングによるミニッツリピーターと、ギョーシェ、エングレービング、エナメル加工を担当した3人の熟練職人による至芸の域を堪能できる至極の一本。
ヴァネッサ・レッチ氏が手掛けた半透明のグラン・フー エナメルがダイヤルに表現されており、その表面下にはフィボナッチ数列からインスピレーションを受けた複雑なギョシエ装飾が施されています。また、裏面にはグアテマラ産の白翡翠がセットされており、その上でローズゴールド製の針が時間表示を行います。
スイス時計製造技術の真髄と伝統的かつ芸術的な表現、この両立を極めて高いレベルで実現した歴史的にも意義のある作品です。
②PARMIGIANI FLEURIER/パルミジャーニ・フルリエ
トリック カリテフルリエ パーぺチュアルカレンダー 世界限定50本(モーニングブルー、ローズゴールド)
画像左(Pt950):¥15,114,000(税込)、画像右(18KRG):¥13,970,000
現代の男性的エレガンスの基準を大胆かつ繊細に再定義したトリック コレクションより、最も厳格とされる規格である「カリテフルリエ」に認定された作品がそれぞれ世界限定50本で発表されました。昨年発表され話題となった「トリック プティ・セコンド」の精神を忠実に受け継いでおり、ムーブメントの素材にも18Kローズゴールドを採用し、文字盤も18Kゴールドを素材としています。
純粋な感動を求め、時を探究したいという人たちのためにデザインされた、極めてパーソナルで稀有なエレガンスをもつタイムピースです。
③PARMIGIANI FLEURIER/パルミジャーニ・フルリエ
トンダ PF シィアリー チャイニーズカレンダー 18KRG
価格: ¥15,939,000(税込)
日本の暦の起源でもある、中国の伝統的な夏暦(シィアリー)のコンプリートカレンダーを世界で初めて搭載した作品が18KRGのケース、ブレスレットを纏って登場。同社としては文化暦をテーマにした三部作の一つで、西洋グレゴリオ暦、イスラムヒジュラ暦に続く作品です。
18KRGの貴重かつ華やかな素材に、インペリアルレッドの深いダイヤルを合わせた威風堂々としたコンプリートカレンダーが誕生しました。
④PARMIGIANI FLEURIER/パルミジャーニ・フルリエ
トンダ PF GMT ラトラパンテ ヴェルツァスカ
価格:¥4,686,000(税込)
2022年に発表されたこれまでのGMT機構とは全く異なるアプローチでGMTを表現した「トンダPF GMT ラトラパンテ」に、スイスの保護地区であるヴェルツァスカ渓谷の澄んだ清流の原始的な美をダイヤルカラーで表現した最新作。
GMTムーブメントの多くは、複雑な機構やダイヤルの複数表示に頼ることで視認性や時計全体の美観を損ないかねませんが、パルミジャーニ・フルリエのキャリバーPF051は、洗練されたエレガントな外観を保ちながら革新的なGMT機能を実現しています。
⑤PARMIGIANI FLEURIER/パルミジャーニ・フルリエ
トンダ PF クロノグラフ 40㎜ ミネラルブルー
価格:¥4,686,000(税込)
新しい「トンダ PF クロノグラフ」は、既存の42㎜から2㎜のサイズダウンを行い、ダイヤルカラーには新色のミネラルブルーを採用。
高振動(36,000 振動/時)の自社製一体型クロノグラフムーブメントは、厚さわずか6.95mm、65 時間のパワーリザーブを保持しており、面取りされたサテン仕上げのブリッジ、ポリッシュ仕上げとサンドブラスト加工の22Kローズゴールド製オープンワークのローターなど、ブランド独自の仕上げで装飾されています。
新ケースは人間工学的な要件を満たすことで着用感の向上が図られており、様々なシーンに対応することでフォーマルでもカジュアルでも活躍してくれること間違いなしの一本です。
⑥PARMIGIANI FLEURIER/パルミジャーニ・フルリエ
トンダ PF スポーツ クロノグラフ ウルトラサーメット(ロンドングレー、ミラノブルー)
価格:各¥6,556,000(税込)
今回、新たに「トンダ PF スポーツ クロノグラフ」に採用されたのはセラミック(CERAMIC)と、金属(METAL)を組み合わせた素材「サーメット(CERMET)」。セラミックの硬度と耐熱性、そして金属の軽さを兼ね備えた耐擦傷性の複合素材である「サーメット」は、その優れた性質から航空宇宙など多くの最先端技術を支えている合金です。
今回、同社はこの開発に三年間を費やし、ケースやローレット加工のベゼルリューズ、プッシュボタン、ストラップのバックルに至るまで、すべてがサーメット製の時計を世界で初めて実現しました。
搭載するキャリバーPF070は、高振動(10振動/36,000vph)のCOSC認定自動巻き一体型クロノグラフムーブメントです。
⑦PARMIGIANI FLEURIER/パルミジャーニ・フルリエ
トンダ PF 36mm オートマティック ストーンブルー
価格:¥3,454,000(税込)
ラグジュアリーがよりシンプルで普遍的なものへと変化している今、ジェンダーにとらわれない普遍的なエレガンスを纏う36㎜の「トンダ PF オートマティック」に新色ストーンブルーが登場。
「近代建築の三大巨匠」の一人であるル・コルビュジエ氏の『建築のためのカラーパレット』から着想を得た鮮やかなブルーは、朝空の透明感、凪いだ水面の穏やかな反射を想起させます。ミニマルなデザインとこだわりのディテールが完璧なバランスで組み合わされた36mmのトンダ PFは、さりげなくタイムレスな美しさをもつ時計です。
⑧PARMIGIANI FLEURIER/パルミジャーニ・フルリエ
トンダ PF スケルトン スレートグリーン 世界限定50本
価格:¥10,681,000(税込)
ムーブメントの複雑さを余すところなく可視化し、現代建築の傑作を彷彿させる美を演出する「トンダ PF スケルトン」に新色が登場。
搭載されるキャリバーPF777 の機械構造を高めるために採用された新色スレートグリーンはル・コルビュジエの建築に使われたカラーパレットから着想を得ており、機構についても立体と空洞が絡み合うようにデザインされています。構成部品は、職人の手によってサテン仕上げと面取り加工が施されており高度な技術と美しさを兼ね備えた1本です。
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というわけで、現在発表されている新作を一覧でご紹介いたしました。
すでに各メディアやジャーナリストの間で高い評価を得ていることを考えると、最注目は「トリック パーペチュアルカレンダー」で間違いありませんが、その希少性ゆえに国内では実機を見ることも難しいのではないかと思います。
また、スタンダードな「トンダPF GMTラトラパンテ ヴェルザスカ」は写真ではなく、ぜひ実機をご覧いただきたい1本です。色の表現、光沢感、全体の仕上げの良さ含め、写真と実機のギャップが良い意味で大きい時計でした。
さて、「【特集】パルミジャーニ・フルリエ ~スイス訪問記~」①~③までお届けしましたがいかがでしたでしょうか。書ききれなかった内容は、ご来店いただいた皆様にこっそりとお伝えしていきたいと思いますので、お時間ございましたらパルミジャーニ・フルリエ 大丸福岡天神店へ是非一度お越しくださいませ。
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。